M3を立ちあげたらすべきことは

 ストッパー,保護リングなどを外し,アームをゆっくりと接触させます.プログラムを立ちあげます. 装置の電子部品は,通電によって内部のパーツ類が暖まりますが,一定温度になるには10分程度以上は必要とします.まず,待ちましょう.ついで,ベースラインを確認します.何も入れない状態で,使用する荷重をのせ,マニュアルモードで,0.3V ,4Hz,81Hz ,10div,10secとしてスキャンしてください.ウオームアップを兼ねて行ってください. 実線と一致していることを確認します.一致しない場合は,汚れなどを拭き取って再度測定,それでも一致しない場合は,ベースラインを取り直します.
 つぎにジルコニアでのチェックです.一日に何回か確認した方が,残留試料の有無チェックにもなります.また,厚み計は,温度波測定とは独立した測定です.厚み計は温度の影響が大きくなりますので,朝晩で変化することがあります.ゼロ点はできるだけ測定直前にこまめに行います.
 装置を恒温室で使用するのが理想ですが,現場でも十分に安定して測定できます.温調の風をよけるために箱で覆うことをおすすめします.