赤外線カメラを用いた新型熱分析機

 アイフェイズ社では,赤外線カメラを利用した熱分析機を2002年の創立時から開発してきました.温度測定という観点からは,感度的に少し劣るものの温度画像の情報量は圧倒的です.CCDはさすがに作りませんが,ハウジング,レンズ,比較温度システム,取り込み記録システム,温度可変試料台などハードの製作,取り込み,画像解析,物性評価等のソフトウエア政策の両面から,独自の視点で作り込んでいます.最新バージョンは,レンズ内に温度基準をもつ,可視,赤外同軸システムです.レンズ交換式でマクロから広角まで対応できます.面白い装置なので,あれこと試し実験をしております.7月2日から東京工業大学大岡山キャンパスで開催されるQIRTAsia2019で新型を発表します.
 高性能な小型システムを開発し,ロボットに組み込んで,動く対象の温度を正確にとらえようとするものです.赤外素子には測定時定数があって動くものは像が流れて,正確に測りにくいものです.未来志向の新型機の特徴.
ロボットに組み込んで,ポリマープロセッシング・乾燥工程で
可視・赤外の光学同軸システムの実現
カメラ内に標準温度を二点設置 温度換算・逐次較正可能
赤外カメラ自体の発熱ドリフトに対応
画像取り込み録画後,独自解析ソフトでの丁寧な解析可能
小型温調テーブルを別途用意 面がDTAとしても活用可
カスタマイズ可能